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成型加工後の金型には、成形材料から発生する汚れが蓄積します。これら付着物は、成形加工製品の品質悪化へつながる為、日々のメンテナンスの中で、除去しなければなりません。
下記ブラシは、耐熱毛材を使用しており、金型が高温状態のまま、清掃を開始することができます。清掃を終え次第金型をセット、すぐに成形加工に取り組めます。また従来、工業用ブラシでよく使用される、金属線とは異なり耐熱樹脂毛材(~250℃)を使用しており、金型へのダメージを加え、メンテナンスをすることが可能です。

 

 

 

 

メタ系アラミド繊維 コーネックス(比重1.34)

コーネックスは消防服や航空機内装材など広く使用されている超難燃性アラミド繊維をブラシ用毛材に開発したものです。コーネックスは空気中で溶融することなく、400℃ではじめて分解、炭化を開始する耐熱性と限界酸素指数(LOI値)29以上という防炎性・難燃性を持つ繊維です。

 

毛材線径 1,200d(デニール)=Φ0.35
600d(デニール)=Φ0.25
【豆知識】
ガラス転移点 剛性と粘度が低下しはじめる温度域
融点     加熱していくと個体が液体に変わり始める温度域
特長
耐熱性 ブラシ用有機繊維の中で最高の耐熱性を保持。
コーネックス…ガラス転移点=275℃ 融点=430℃
ナイロン66   …ガラス転移点=55℃    融点=250℃
剛直性 ナイロンの2~3倍の毛腰の強さ(ナイロンより押しつけが少なくて済む。押し付けすぎると折れる欠点もある)ガラス転移点が高いので、高温領域まで剛直性・反発性は損なわれない。
耐熱研磨性 ダイヤ砥粒混毛(ダイヤ4%~12%混入)のコーネックスは乾式で優れた研磨性を長時間保持。
重研削から微細研磨艶出しまで可能。

 

PPS(ポニフェニレンサルファイド)(比重1.34)

特長
耐熱性 難燃性・耐炎性である。(ガラス転移点=230℃ 融点=285℃)
耐薬性 吸水率が0.02%と非常に低く、酸・アルカリ及び有機溶剤に対してきわめて良好な耐薬性を示し、200℃以下ではほとんど溶解する溶剤がない。強力な酸化剤によってのみ分解を生ずる。
電気絶縁 電気絶縁性が非常に良い。

●上記以外にも、テフロン(PTFE)・ピーク(PEEK)等もご要望に応じて、取扱いできます。