除電
導電性毛材の紹介

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静電気と導電性毛材について
静電気とは動体や半導体に起きる動電気(電流)に対し、絶縁体やアースされていない導体・半導体に蓄積された電気のことです。これは二つの物体が摩擦・接触・剥離・流動などが原因で静電気が発生し、電撃・引火・吸着・吸塵などいろいろなトラブルを発生させます。
この帯電物に起きる静かな動かない電気は金属によるアースで静電気を取ろうとしても、帯電物に電気が流れないために除電することは困難です。静電気除去はこの問題を解決する導電性毛材を用いた「静電気除去ブラシ」です。ブラシ毛材 断面図 特徴 線径 比抵抗(Ω・cm) サンダーロン 
アクリル繊維に硫化銅を化学結合した導電性繊維です。
毛材自体は、導電性繊維の中でも線径が細い為、柔軟性に優れ、折れにくい特徴があります。
導電性膜の厚さが薄い(100ナノ)為、大量・少量の静電容量の除電に効果が大きい。Φ0.07
Φ0.115.85~10-2 モノエイト 
ナイロン66フィラメントの断面の一部にカーボンブラック含有の導電成分を複合した導電性繊維です。
ナイロン外部に導電成分が配置されている構造です。Φ0.15
Φ0.310² エレバイ 
ナイロン6毛材の表面上に、特殊な方法で導電性カーボンをコーティングした導電性毛材です。
ナイロン毛材と同数値を持つ、耐久性の優れた剛性のある導電性能を有しています。Φ0.15
Φ0.25
Φ0.35
Φ0.55.1.4×104~3×105
(Φ0.15の場合)エレクトロン 
ナイロンに導電性カーボンを練り込んだ構造をした導電性毛材です。
フィラメント全体に導電性カーボンを練り込んでいる為、他の導電性毛材とみられる表面の導電部分だけの剥離がございません。Φ0.2
Φ0.3
Φ0.510² ※比抵抗は、測定値などであり、保証値ではございません。
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サンダーロンが除電する仕組み
接地したサンダーロン繊維の先端に帯電物体の電界を集中させコロナ放電を電離し、ポジティブ(+)、ネガティブ(-)のイオンを生成し、静電気帯電を除去します。除電効果は帯電物体の電位と距離に影響し、帯電が大きいほど速やかな除電効果を発揮します。
一般除去効果 発生単位 サンダーロンブラシで除電後の電位 10mmはなす かるく接触 30,000V 3,000V 100V 20,000V 2,800V 100V 10,000V 2,400V 100V 5,000V 2,000V 100V -
アースの必要性
サンダーロンはコロナ放電によって瞬時に静電気を除電しますが、連続して静電気が発生しますと除去効果が低下することがありますので必ずアース(接地)を取ってください。豆知識 コロナ放電って? 針の先のように先端が尖ったようなものに高電圧を掛けると地面に向かって放電している現象のこと 
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